精神性多汗症の治療

精神性多汗症 治療

本来、生き物が汗をかくのは体温調整のためです。しかし精神性発汗は体温に関係なく、

 

  • ストレス
  • 緊張
  • 不安

 

などの精神的な要因によって汗をかいてしまう症状。まだまだはっきりした原因が解明されていない多汗症の一つです。

 

主な原因として考えられるのが自律神経の乱れ。人間には興奮や緊張を司る『交感神経』と、鎮静やリラックスを司る『副交感神経』という2つの自律神経が存在します。

 

精神性多汗症は、このうち交感神経がアドレナリンなどのホルモン分泌により活発に働くため起こるものと考えられています。特に緊張しやすい人はこの作用が現れやすく、少しの緊張でびっしょりと汗をかいてしまいます。

 

多汗症治療の比較

 

局所多汗症

全身多汗症

飲み薬・プロバンサイン

塗り薬・塩化アルミニウム

×

イオントフォレーシス治療

×

レーザー治療

ミラドライ治療

◯(脇のみ)

×

ETS手術

×

ボトックス注射

×

精神・抗不安治療

×

 

精神性多汗症は病院の何科で治療するの?

精神性多汗症 病院 何科

自分は緊張するとすぐ汗をかく、だからきっと精神性発汗だ!と考えてしまいがちですが、まずは自分の発汗が精神面によるものなのか、それとも体質的なものなのかをよく見極める必要があります。

 

そのため、まず最初に診察を受けるべきなのは皮膚科です。ここで医師に『緊張すると汗を大量にかく』ということを伝え、自身の汗のタイプを診断してもらいます。その結果次第で、

 

  • 心療内科の受診を勧められる
  • そのまま塗り薬で多汗症治療を始める

 

といった具合に枝分かれしていきます。体質的な問題の場合、薬などではなくボトックス注射や多汗症手術を勧められることもあります。今後の流れについてはお医者さんとよく相談しましょう。

 

精神性多汗症の治療法は?

精神性多汗症は必ずしも精神科でのみ治療が完結するものではありません。というのも、皮膚科や内科でちょっとした治療を行うだけで心が落ち着き、多汗の症状が治まることがあるからです。

 

精神性多汗症の治療
@心療内科でのカウンセリング

精神性多汗症 心療内科

現在の症状をカウンセラー・医師とともに改善していく道を探ります。発汗の原因となっている緊張や不安を和らげたり、取り除くための様々な治療を行います。

 

また心身療法や自律神経の乱れを整えるための訓練を行います。一度の通院で改善することは少ないようですが、本人の気持ちの変化があれば改善に向かうことが多いようです。

 

精神性多汗症の治療
A服薬治療

精神性多汗症 薬

プロバンサインという発汗を抑える薬を処方されることがあります。また抗不安薬である『デパス』などの薬を飲むことで精神を落ち着かせ、多汗の症状が出るのを防ぎます。

 

服薬だけでなく薬の携帯によって安心感を得ることができる場合があり、人によっては飲まなくても症状が治まることがあります。

 

精神性多汗症の治療
B局所多汗症の対策

精神性多汗症 ボトックス

塩化アルミニウムなどの塗り薬やボトックス注射で発汗を抑えます。治療の効果だけでなく、汗の対策に実際の治療を行ったことによって精神的に安心感が得られ汗が減ることもあります。

 

場合によっては汗腺を切る手術を行います。ただし大量の汗が精神的な要因によるものなのか、肉体的な要因によるものなのかを見極める必要があるため、まずは皮膚科で自分の多汗症の状況を診てもらいましょう。

 

精神性発汗は局所多汗症を起こしやすい

精神性多汗症 局所多汗症

緊張した時に脇の下や手のひらにびっしょりと汗をかいた経験はないでしょうか。そのとき、同じく汗をかきやすい背中や腰には汗をかいていなかったと思います。精神性多汗症は、

 

  • 手のひら
  • 脇の下
  • 足の裏
  • 頭皮・額

 

に汗が集中します。特に多いのは手のひら・足の裏で、手汗がひどい人は手掌多汗症の疑いもあります。

 

精神性発汗による汗はエクリン腺から出るとされています。ワキガを引き起こすアポクリン腺からの汗ではなく、サラサラと水のような汗で無色・無臭なのが特徴です。しかしそのまま放置すると雑菌に皮脂が分解され、臭いを放つ場合もあります。汗はこまめに拭き取りましょう。

 

精神性多汗症を起こしやすい人は?

精神性多汗症 起こしやすい

精神性多汗症になる人は心が弱い人だ、メンタルが強くないんだ、というイメージはないでしょうか?これは体質との兼ね合いもあるため決して当てはまるものではありません。ただ、

 

  • 完璧主義・神経質な人
  • 人前に出るのが得意でない人
  • 周囲に気を遣いすぎる人

 

は精神性多汗症を起こしやすいと言われています。失敗が許されないプレッシャーを感じている人に多い傾向があるようです。

 

また精神性多汗症は悪循環を起こしやすい症状でもあります。『汗をかいてしまう』そのものが恐怖と緊張の対象になり、そのストレスと不安によって汗をかいてしまいます。人によってはうつや引きこもりになるほど思い詰めることもありますから、たかが汗と簡単に見ていてはいけません。

 

日ごろから自律神経をコントロールしよう

精神性多汗症 自律神経

精神性多汗症は不安やストレスによって自律神経が乱れることにより起こります。そのため、普段の生活の中で自律神経を整える習慣を身につけましょう。自律神経は目に見えないものですが、過ごし方ひとつで対策することができます。

 

  • ぬるめのお風呂に10分以上浸かる
  • 就寝前のスマホ・パソコンは控える
  • 軽い有酸素運動で副交感神経を優位にする

 

どれもリラックスすることが目的ですので、熱いお風呂や激しい運動で汗を大量に出すと交感神経が刺激されてしまいます。またスマホ依存は常に交感神経を刺激してしまいますので、ベッドに入ってからスマホを眺める癖がある人は今日から枕元から離して置きましょう。

 

気にしないことが精神性多汗症対策の第一歩

精神性多汗症 対策

精神性多汗症の最大の原因は不安や恐怖、ストレスです。これらを完全にシャットアウトすることは現実的に不可能ですが、多少の失敗であれば自分を許してあげるような『気にしないゆとり』が解決の第一歩となるでしょう。

 

そのためストレス解消の方法を常にいくつか用意しておくのがお勧めです。簡単なことでいいので、

 

  • 嫌なことを忘れられる行動
  • 楽しみに感じるイベント

 

を作っておくと前向きに過ごせます。

 

また、飲み薬やサプリメントを飲んでいることで『対策しているんだ』という安心感を自分に植え付けるのも有効です。気持ちの持ち方ひとつで劇的に改善することもあるので、諦めず前向きに対策を続けて下さいね!

 

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